自由を追い求める観自在菩薩が、「五蘊は空」という自由(つばさ)を見つけました。
空の中には何のさまたげもありません。
歩いていたときの障害物は、つばさをもったものの前では、もはや障害ではなく、ただ、自由にそれらを眺められるだけです。
アレもコレもソレもどれもみんな、かつての悩ましいことは、すべて「ただそれだけのもの」となって、もはや、彼にとって何の問題でもなくなりました。
彼の心はもうすでに大空とおなじに、すみわたっています。 何かを怖れて悩んだことも、もう遠い過去のよう。
彼は知りました。
今までさとりをひらいた、たくさんのブッダたちも、いまのぼくと同じ心境だったんだ・・・。
そのとき、彼の心の奥底から、深い深い感動がこみ上げてきました。 涙がとめようもなくあふれてきます。
この感動を今、言葉にしてしるしておきましょう。 きっと、みんなを守る「お守り」になるでしょう。
それは、
「ぎゃーてー ぎゃーてー はーらーぎゃーてー はらそうぎゃーてー ぼー じーそわか」
(これは、仏の世界に行ったよ、行ったよ、入ってきたよ、さとりがひらけたよ、というイミです。)
(以上で)般若心経をおわります。