danapati’s blog

お坊さんのブログ

2024-01-01から1年間の記事一覧

ダメの意味を誤って受け取らないで

タネも小さな芽も、生え出したころも、木も大木も、どの段階も完璧だと思います。 ただ、外敵にやられやすい「弱さ」は、ダメと思われやすい。 でも、この「ダメ」は存在がダメなんじゃなく、 やられちゃダメだよの意味のダメだと思うな。 やられちゃダメだ…

今日の護摩の話

長座、有り難うございました。 このお山もとうとう桜が散って来まして、新緑の季節がやって参りました。 ご参拝なさるには気持ちの良い爽やかな時期だなと思います。 えー、宗教というのは、神様や仏様が天の上にいて、 私たち人間の「生き方」を教えてくれ…

仏教とは

(1)無明ゆえに人は自己中心的。 (2)仏教は自己中から離れさせる教え。 (3)自己中を離れるとは、他者への慈愛が湧いてくること。 (4)「空」は「愛」のためです。 (5)「愛」は「共存」のためです。

にょじつちじしん(如実知自心)

心は身体の外にも内にも、その中間にも見つからない。 赤でも黒でも白でも黄色でもない。 分けて分けてどんなに探しても、心は見つからない。 そのような自分の心をあるがままに知ること、(如実知自心)が悟りです。 その心は世間のどんな言葉でも表せない…

今日の護摩の話

お山は下から上ってくると、 気温が5度ほど違います。 それで桜の開花も半月ほど遅れまして、 今が満開、いえもう散り始めているのもありますね。 そんな寒いお山ですが、 この時期、こうして護摩の火を焚くと、暖かくなってちょうどいいですね。 (笑い起…

助けて欲しい

「助けて欲しい時」ってありますよね。 古代、人類はもっと命の危機が多く、医療も今のようではなく、 祈るしか心の安寧は無かったんじゃないでしょうか。 心から助けて欲しいと願ってしまうような場面で、 助けがくるストーリーなんかで泣いてしまいます。 …

言葉と心の一致

言葉と感情が一致すると心に喜びが生まれるのを感じます。 それって当たり前のようですが、振り返って考えてみると、なかなか完全に一致してることって少ないかもしれません。 嬉しかったら嬉しい、悲しかったら悲しい。辛かったら辛い、苦しかったら苦しい…

仏教を学ぶとは

仏教を学ぶとは、 「何が経典(お経)に書かれているか」を学ぶことではなく、 「何がすべての経典を書かせたか」を学ぶこと。 それは心。 心がすべてのお経を書かせました。 自分の心を知っていくこと、学ぶことが仏教を学ぶことです。 「どれだけ長い修行…

今日の護摩の話

長時間ありがとうございました。 どなたか通訳できる人おられますか? あ、いない? Sorry, japanese only. (外国の人から「ありがとう」の声) えー、 長い間生きてると、色々と辛いことがありますね。 お釈迦さまはこの世の苦しみを「四苦八苦(しくはっ…

先輩のことば

昔、新入職員の言葉「僕はダメなんです!」に対して、先輩がその時言ってた感想のことなんだけど、 「最初はダメにきまってんだろ?ダメだから頑張るんだよなあ!?」 って僕に言ってきたのは、なんか目からウロコで腑に落ちたのを今でも覚えてる。

友人僧侶の言葉

日常のひとつひとつの行いや発言が、ご自身の魂を育てます。 良いことをすれば魂が喜ぶ。悪いことをすれば魂が悲しむ。 そして、今、何をやり何を言うかも、ご自身の魂のあり方が決めます。 人に良くすれば人を良くする魂となり、人の悪口を言えば悪口をいう…

好きな本

僕は本の好きな子供だったんだけど、本の終わりに近づくにつれて、本のページ一枚一枚の重さが増してくるんだよね。最初は何気なくめくってるのにね。もしかして人生って進めば進むほど、その価値(大切さ?)がわかるようになってるのかな? 今から大切にし…

強さとは

自分の弱さに深く寄り添った人は相手に寄り添えると思います。 また、弱さに寄り添ってもらった人は強くなっていくと思います。

最近の瞑想、護摩について

最近の護摩や阿字観で、 仏に包まれる感覚が増えてきた。 的(まと)明確になってきたというか。 おっきな仏に包まれてる、それよりは小さな仏である自分というか。 それはおっきな海の中のひとつの波のような関係。

息が深くなる方法

他人の目、他人のルールを気にしてると、苦しくなる。 それやめて、自分の感覚に集中してると、下腹が締まり、息が楽になる。 息、深くなる。

土星の衛星で海が見つかった

土星の衛星の一つに「地下海」があることが、新たに分かったそうだ。 そこにはもしかしたら、生命がいるかもしれない可能性もあるそうだ。 僕はこう思っている↓。 いつか証明される日がくるんじゃないかと思ってるんだけど、 それは、 「生命」とは何なのか…

夜寝る前の作法

あのね、暗くしたよ。 あのね、 布団に入ったらね、 寝る前に、 自分の胸とかお腹に手を当ててみて 「愛してるよ」って言ってみて欲しいんだ。 うん。そうそう。 そしたらね、よっぽど自分の身体に自分が愛されてる(生かされてる)って気づかない? 僕はず…

さとりってこれじゃない?

さとりとは、 「そうなんだね」と 手を当てること。 これ、僕が今思ってる最強のさとり。 どういうことかっていうと、 さとりを開くと、すごいさとった「しるし」があるって想像してる人と、 いや、さとっても何もない、そのままの日常が続いていくって言う…

護摩の木は煩悩のこと

君たちの中に煩悩がある! 護摩はそれを燃やすんだ。 護摩で燃やす木は煩悩のことなんだ。 木は燃やしたら熱と明かりになるだろ? 煩悩があるから、みんな周りを暖め、照らす人になれるんだ! くすぶってちゃいけない。 燃やしきれ!

空海『即身成仏義』

『即身成仏義』翻訳 一般仏教では、「地水火風空」は元素(ものの素)だっていうけど、 真言密教ではそれは仏の願いが具現化したものだとするんだ。 地水火風空は心に映り、ものは心、心はもの。 ものと心は障りなくさまたげなく融け合っている。 心の中に見…

無我とナルシストさん

たとえば、 ナルシストって、 自分のことばかり考えてるのに人生うまくいかなそうじゃないですか? 友だちできなかったり。 どうしてナルシストはうまくいかないのでしょうか? それは現実の自分と、そのナルシストさんの「思ってる自分」(自己イメージ)の…

竹村先生の本の要約4

脳が対象の像を作りだすはたらきを心といえば、 心は心の中に映像を浮かべてそれを見るものであります。 それが心なのです。 仏教の「唯識」で考えている識は、まさにそういうものです。 自分の中に対象の像を現し出して見るもの、 そのような構造をもってい…

竹村先生の本の要約3

両目を開けて見ると立体的に見えますが、 これも左右の信号を脳の中で何か調節して、立体像を作り出しているからです。 実は今言っている「脳」自体が、今すでに見られたものですから、 そこには哲学的に大きな問題もあるわけですが、 それはともかくとして…

竹村先生の本の要約2

「見る」ことを考えたときに、 なるほど外側に物があるのかもしれません。 しかし、その物の姿は眼球の水晶体を通って、 網膜にその像が映り、 その像が視神経を通じて脳に伝えられるでしょう。 そこで網膜に映った像が視神経を通じて脳に伝わるというときに…

竹村先生の本の要約1

仏教では、 「唯識」と言って、 ただ、認識のみがあるのだといいます。 どういうことかというと、 ふつう私たちは、こちら側に心があって、 向こう側に物が実在していて、 心は物を映し取る。 そうして認識が成立する。 このように考えているのではないでし…

トイレに並んでて横入りされるとどんな気持ち?

トイレに駆け込み、われさきにと人を押し退けてまで、用を足そうとする。 人の話の途中で自分の話を入れてしまうって、 トイレに並んでる中での横入りにあたります。 みんなおしゃべりすると、気持ちのお通じ(整理)が出来るんですが、 その順番をトイレ目…

手放すことと自分で決めること

手放す手放すって、 仏教系やスピ系で聴くかと思いますが、 こう考えると、その真意が分かりやすいかな と思います。 自分の人生で自分にとっての重要な事柄の、 決定を自分ですると、 幸福感が増すんです。 単純に幸福感が増します。 例えばですが、 仕事の…

パイナッポーと般若波羅蜜多心経の関係とは

甘い果汁がしたたるパイナップルを思い浮かべてみてください。 思い浮かべられましたか? それから、あなたは川で泳いだことありますか? 河岸で岩とかにしがみついてて、 向こう岸まで渡りたいんだけど、 最初に手を離すときは、 ほんとに怖くて、 手を離す…

新しいモノサシを君に

全部はエネルギー。 モノがあるんじゃなく、それはあなたが反発力を感じてるだけなんだ。 電子同士の反発を感じて、そこにモノがあると思うんだ。 僕らはモノが基準だと思って、モノサシをつくったけど、 それは荒いモノサシ。 繊細な世界はモノじゃなく波や…

仏教的な解像度とは

解像度って、画像や、画面の目の細やかさのことなんです。 解像度が高いと、絵がくっきりするんですよね。 ひとつお知らせです。 皆さん、ご家族がいますね? 何々家、何々家ってそれぞれが一つの家庭だと思います。 さて、あなたの家の代表意見を述べて下さ…