danapati’s blog

お坊さんのブログ

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

増えるもの、減るもの

お金や物は数えられて、 その数にはかぎりがありますね。 そのほかにも、 数えられるものには限りがあるので、 手に入る人と、 手に入れられない人と、 幸せと不幸が分かれてしまいますから、 取り合いで、競争にもなりますね。 これこそが現実と思われる人…

自分が変わる?相手を変える?

自分が変われたら次のステージに進めるんだけど、 自分が意地でも変わらずに、 相手を変えようとしていると、 いつまでもそこを繰り返すんだよね。 どうもこの世はそうなっている。 どっちが正しいかじゃないんだよね。 自分が成長するかどうかがこの世では…

八正道(はっしょうどう)

八正道の「正」は、世間で言われる「正しいこと」ではありません。 説明してみましょう。 みんな「自分」って思ってるものが、 自分の記憶を繋ぎ合わせたもので、 その記憶の塊を自分と思って(勘違いして) 怒り、貪り、守り。 その「記憶の塊」から一歩引…

物知りと修行の違い

「たとえためになることを数多く語るにしても、それを実行しないならば、その人は怠っているのである。牛飼いが他人の牛を数えているように。かれは修行者の部類には入らない。」 『ブッダの真理のことば・感興のことば』 このお経も味わい深いですね。 お釈…

懺悔(ざんげ)の行

懺悔(ざんげ) 罪を告白し「ごめんなさい」と仏さまにあやまり、身心を清める修行。あらゆる修行の根本。 慚愧(ざんき) 仏教語で、慚と愧。慚は自らの心に罪を恥じること、愧は他人に対して罪を告白して恥じること。 僕は悪夢をみたときに、懺悔します。 …

片棒、化けて出る

仏教で六道輪廻といいます。地獄・餓鬼・畜生・人・天・修羅。存在は、この六つの世界をくるくる回っているという意味です。その中で、仏は、犬には犬の姿で、猫には猫の姿で、修羅、人、天、餓鬼にはそれぞれに一番伝わりやすい姿で現れ、すでに今も説法し…

きのこたけのこ論争に終止符

江戸時代のお百姓さんからすると、 僕たちが毎日消費してるものを、 天国のものだと思うでしょうね。 きのこの山もたけのこの里も、 天国のお菓子だと思うに違いない。

決めつけ

決めつける人は、簡単に(自分勝手に)物事を処理したいんです。 深く知るのがめんどくさいんでしょうけど、 決めつけは、 「ほんとのあなたになんて興味ない」 っていうメッセージになってしまって、 そういう決めつけは嫌われます。 よくよく聞き取る人は…

よい流れとは。

人は必ず、体のお通じはしなければならない。 そして、心もそうなんです。 その時に人が喜ぶ形で吐き出せるようにするのがいいやり方です。 そのためには、自分の中を整えていく必要がある。 それがだんだんできるようになり、この流れに入ると、人生幸せで…

完璧ってなに?

真言宗の教えでは、 みんな完璧ってことになってます。 正確に言うと、完璧なものを内に秘めてるという意味で言ってるんですが、 僕自身を振り返ると、 欲しいものごとがいっぱいあった若い時は、そのまんまの自分は全然ダメで、 いつも何か価値あるものを欲…

感謝?

僕は、感謝しろというの、違和感あります。 僕の場合、「感謝はしろと言われてするものじゃない」という話ではなくて、 ただ喜んでいればいいんじゃないかなと思うんです。 喜んでご機嫌でいることって、 あくまでも僕の感覚ですが、 神様が喜んでくれてる気…

人は一部を見て全部と思いやすく、 自分の感じ方が、全ての人にとってもそうだと思いやすい。

「群盲、象を撫でる」で検索してみてください。 人は一部を知って全てを知ったと勘違いしやすい生き物です。 我々は可視光線でだけ、世界をみています。 しかも、物に色があるんじゃありません。 太陽光の中に色があり、 物は反射吸収していて、それを色と認…

世界宗教の開祖は失敗のスケールもでかい?

今日はお釈迦さまの失敗について。 お釈迦さんは、この身は不浄に満ちていて、厭い離れるべきものだと弟子たちに言いました。 そして、弟子たちに亡くなった人の身体が腐っていく様を想像してみるように言いました。さて、弟子たちは一生懸命、言いつけを守…

今日の護摩の話

えー、長時間ありがとうございました。 私たちはこうやって、火を焚いて拝んでいるわけですが、 何をやっているのか、よく分からない人も多いと思います。 (うんうん) もちろんこうやって仏さんと向かい合わせに座って、仏さんを拝んでいるんですが、 仏さ…

注意点

心が求めたことをすることで人は心調います。 あなたが良いと思うものでも、相手が求めてないのであれば、 それを押し付けると相手の心を乱してしまいます。 それは愛の法に反することです。 心が調うことが、すべての基盤になります。 そこからスタートです…

仏さんはだれ?

今夜は急遽、知人の大切な人が亡くなられて、 もう夜でしたが護摩を焚いてお祈りさせていただきました。 人が亡くなると、真言宗では初七日まではお不動さんに導いてもらいます。 僕もお不動さんに亡くなられた方のご冥福をお祈りしました。 人が亡くなられ…

自灯明法灯明

おはようございます。 仏教が言っている事、 それは一貫して、 「不確かなものを頼らないこと。」 僕は大地震の時、地面がトランポリンのように揺れて、とても怖くて、 そのとき、地面だって確固たるものじゃないんだってびっくりしました。 「頼るな、依存…

やだやだ、手放したくない!

お大師さんは、素晴らしい「映像」を見せながら、言葉でそれを描きながら、相手がいい気持ちになってるところで「やだやだ、手放したくない!」と思ってる執着をスッと取る。 ストイックな人たちは、「それはダメなことです」とだけ言って、無理やりもぎ取ろ…

サーベルタイガーはかっこいい?

ぼく、自分の好きなようにすることが癒しだと実感してます。 「正解」選ぶよりも。 好きに自分の魂が喜ぶことを追求していくのこそが正解だと思うのですがいかがでしょうか? 好きにすると言うと、好きに欲望に溺れると思うかもしれませんが、 それではダメ…

信仰ってなに?

信仰とは、僕は少なくとも強制するものとは思いません。それは同調圧力でしかありません。「あなたはどうしたいですか?どう生きたいですか?」と問いかけて、お手伝いできることを提供する。それが僕のスタンスです。鵜呑みにしないで、自分で確かめて残る…

宗教の本質

人生の大きな事件、病気、喪失などに遭遇して、 自分の「外側」に築き上げてきたものがその事件に何の役にも立たず、 結局、自分自身のみと向き合わなければならなくなる。 宗教の本質とは、そんな 自分が丸裸になったときの大きなショックを和らげる準備。 …

お通じが大事。

とりあえず言えることは、 多くの人は情報のインプットより、 吐き出すことで心が安定するよ。 一説には平安時代の人の一生分、江戸時代の人の一年分の情報を、 僕たちは一日で浴びてるのだとか。 自分の中に溜め込んでいるものがあるなら、 誰かに聞いても…

今日の護摩の話

どなたか英語も日本語も分かるって方いませんか? (はい。通訳します) みなさん、恋愛したことありますか? 好きな人に気持ちが通じあったとき、 世界が綺麗に見えた思い出ってありませんか? よーく昔を思い出してください笑 人間には、自分の感じ方で世…

阿吽の呼吸

息が合うことを、阿吽の呼吸という。 「あー」と息を吐き、 「うーん」と息を吸う。 「あ」とは言葉の始まりで、 「うん」とはその終わりだ。 嫌な気持ちは「あー」と吐ききって、 新たな仏の世界の空気を「ふーん」と鼻から頂くと、それだけで呼吸法となる…

早い人と遅い人、喧嘩するなかれ

判断が早い人は、判断が遅い人のことを逃げてるだけと感じるかもしれない。 たしかにそういう人もいるだろう。 でも中にはそうではない人もいるし、 判断が早い人の中にも、自分を見つめたり、熟考することから逃げてる場合だってあるのだ。 では、話がやや…

福智二資糧(ふくちにしりょう)

みなさんは、仏というと死んだ人と思われるかもしれませんね。それから、悟りを開いたといったら、完全無欠な聖人君子を思い浮かべるかもしれません。今日は改めて明言しますが、仏とは目覚めた人のことです。それは、私たちにとっては、自分の中の「餓鬼」…

今日の護摩の話

今日の護摩のお話 いま1時間ほど、ここで皆さんのことをお祈りさせていただきました。 ありがたいと思ったひとも、いつ終わるんやろって思ったひともいるでしょうね。 (笑) えー、人間と言うものは、人を恨んだり、人を怒ったりしているよりも、人の幸せを…

今日の護摩の話

今日の護摩の話 皆さん幸せって考えたことありますか? (うーん) 幸せホルモンって聞いたことありますか? (いいえ) ハグをしたりだとか、握手したりだとか、身近な人と触れ合ったり、 心を通わせたとき、 幸せホルモンというのが、我々の体には出るよう…

今日の護摩の話

今日の護摩の話 今日は外国の方ばかりですかね? 日本語お分かりの方おられます? (ちらほら) えー、私は日本語しか話せないもので申し訳ないのですが、少しご挨拶させていただきますね。 (通訳してくれる人あり) 「宗教」の、その一番最初の姿は、 私は…

密教とは神秘を明かす

言葉でコミュニケーションを毎日とってると、気付きませんが、 実は言葉って、 あれとこれは違う、犬と猫は違う。 海と空は違う。 三角と四角は違う。 そんなふうにあれとこれが違うことを、何かと何かを比べて言ってるに過ぎないんです。 では真実そのもの…