長座、有り難うございました。
このお山もとうとう桜が散って来まして、新緑の季節がやって参りました。
ご参拝なさるには気持ちの良い爽やかな時期だなと思います。
えー、宗教というのは、神様や仏様が天の上にいて、
私たち人間の「生き方」を教えてくれるものだと思います。
でも、こちらの前におられる仏様、
「不動明王」はじつは私たちの心の中に居られると言われます。
私たちが生きる上で、
どちらに進むのが良いだろうか?
こっちの方がいいな。
こっちに向かってはダメだな。
自分の心の奥底では、
私たちは、本当は自分がどうしたいか、
または、自分が何をしてはいけないか、
よくわかっているんです。
私たちの心の底の「良心」は、このように怖い顔で、
(お不動さんに手を向けながら)
自分が進みたくない方に間違って行ってしまわないように見てくれているんです。
真言宗では、そのように自分の心の奥底を見つめて生きることを推奨しております。
皆さんがここへ来てくださって、
お護摩に参加してくださることで、
この真言宗の教えをお伝えする機会が得られる事は、大変ありがたく思っております。
本日は遠いところをご参拝いただき、
お護摩にご参加いただき、誠にありがとうございました。
どうぞお気をつけてお帰り下さい。
これで本日の護摩法要を、終わらせていただきます。