心は身体の外にも内にも、その中間にも見つからない。
赤でも黒でも白でも黄色でもない。
分けて分けてどんなに探しても、心は見つからない。
そのような自分の心をあるがままに知ること、(如実知自心)が悟りです。
その心は世間のどんな言葉でも表せないので、
あ、ば、ら、か、きゃ
あびらうんけん
などの梵字、真言で大空のようにとらえられない心を表すのです。
この心をまとめて梵字で一言で言うと、
「あ」
になります。
「あ」は、
すべての梵字を生み出す母です。
以上『大日経』などからまとめました。