danapati’s blog

お坊さんのブログ

十住心論を分かりやすく?

今回もメモだと思ってください。

弘法大師の教えをどこまでも噛み砕こうと試行錯誤してるとっかかりの一過程です。

表現の工夫におけるヒントとなりますので、

ご質問頂ければ有難いです。

 

大乗仏教のすべて(心の成長過程)

目次
2
1
0
re:1
re:2
3

 

はじめに

2  主と客の2つに分けて気づかない、自分を棚にあげてジャッジ、批評する世界から、

1(弥勒唯識)すべては自分の一心に映っているという教えを通って、

0(文殊・中観)ジャッジの全くない世界へ行きます。

0まで行くと、今まで現実と思っていたものは心のスクリーンに映ったもので、(未経験、先験的な)本当の現実とは≠だと気がつきます。

目が覚めると夢が現実ではないと気づくように、今まで見ていた、そして、これからも見るであろう「夢」に対しての迷いがゼロになります。

そして、ゼロを知った上で、ここからまた皆が救われるために2へ戻って行きます。

re:1(観音・法華)戻ってきた1では、すべての人の浄い(汚れの付かない0の)一心を見る。

re:2(普賢・華厳)戻ってきた2では、この宇宙のどんな波(対象)も海(一心=仏)と知り、お互いの心はお互いを映しあっていることを知る。

3(大日・密教)3は、三密加持して、すべての波を、源たる海(心の仏)へ帰らせる。

三密加持についての補足

身と口と心の三つの業(はたらき、行為)は「海(心密:心の秘密)」において融け合い、そのまま他者や世界と繋がっている(融け合い繋がっていることを密といい加持という)。

(注意すべき点は、この「海の仏」は、実際に海を見ると常に波が目に入って来るように、自分にとってはいつも「波」として現れてくること。)