たとえば、
ナルシストって、
自分のことばかり考えてるのに人生うまくいかなそうじゃないですか?
友だちできなかったり。
どうしてナルシストはうまくいかないのでしょうか?
それは現実の自分と、そのナルシストさんの「思ってる自分」(自己イメージ)のあいだに、ギャップがあるからだと思うんです。
本人はそのギャップに気づかなかったりするんだけど、
周囲の人は、結構それに気付いてるものです。
それでいい方のギャップ萌えならいいんだけど、
ギャップ萎えしちゃう。
そこにナルシストさんが周囲に引かれる理由があると思うのですが、
仏教の無我の教えって、
このギャップを指摘してるんですよ。
ナルシストさんに関わらず、
誰しも自己イメージって持ってるんです。
そして、多かれ少なかれ、そこには現実とのギャップはどうしても生まれます。
「それ(その自己イメージ)ってアナタじゃないよ」
「現実のあなたはそんなんじゃないよ」
仏教ではそういうことを、もっともっと厳密なレベルで言うんですけど、
まあ、大枠そんな感じなんですよ。
「無我」の我って、「あなたの考えたあなた」のことで、
考えどおりのあなたはいないよってことです。