danapati’s blog

お坊さんのブログ

正しい道は一つじゃない

例えばこんなふうに言ってみよう。

みんなとてつもなくおっきな迷路に入ってて、

それぞれ違う場所でとりくんでるところを想像してみてください。

右が正解?左が正解?

いやまっすぐか?

さっき右だったから、次は左だろう?

いろいろ悩みながら、みんな進んでます。

ときには道を決めかねて立ちつくす人もいます。

ときどき僕は聞かれます。

「正解は?必勝法は?攻略法はなんですか?」

「あちらの人の場合、右が正解のようです。

そちらの方はどうやら左の道が合ってるみたいです。」

「あー、そこどっちが正しいかで喧嘩しない!」

「あー、そこ人に何か言われたからって落ち込むことはないよ?その人のいる場所とあなたがいる場所は違うから、人の目は気にしなくてもいいよ!」

お分かりいただけたでしょうか?

そう、一律の答えなんて答えようがないんです。

なので僕は、

ただ相手の置かれた場所をよく聞き、

相手の適性、性格、成長段階を僕なりに一生懸命に想像して、

こっちだと思いますと伝えます。

特に相手の適性については、その読みが間違ってたら、

あなただからできるんだ、私はできないと悲しまれます。

合ってたらどうしてわかるんですか?と喜ばれます。

いえいえ、ただのトライ&エラーなんです。

もし必勝法があるとするなら、

進み続ける、トライし続けることだと思います。

🅰️「あ、この道は行き止まりか、他を当たろう」

🅱️「わたしは失敗してしまった、ダメなやつだ」

この心の内の🅰️🅱️二つの分かれ道についてなら、僕ははっきり言えます。

自分を責めても何も解決に向かって進まないうえに、大切な「元気」がなくなり、責め続ければ、やがて歩く元気すらなくなる、と。

なので、僕は🅰️をおすすめします。

僕は日頃から、心地良い方を選んでくださいとみんなにお伝えするのですが、例えばこのような選択もその一つです。

最後にもう一度言いますが、

迷路の必勝法があるとしたら、トライした数が多いことだと思います。

これは違うとわかった数、

これだとうまくいくと分かった数。

最短で駆け抜けたいというはやる気持ちはわかりますが、

「かならず右を選びましょう」

「かならず左を選びましょう」

「今日は右がラッキーです」

世にある指南書は、だいたいが、ある場所での正解です。

その右も左も真ん中も、現場では、

その時々に自由に選ぶことができて、初めて迷路は抜けられます。

また、どうしても、たちすくむことは人間あります。

「お守りを持っていれば、正解を選べる」

いいえ、違います。お守りがあることで安心安定して、道が選べるのです。あなたがトライできるんです。

あなたの正解はあなたが見つけるものなんです。

あなたの心地良いものはなんですか?