注意深く、自分の心を見つめていくと、
「心の波」と言える、感情や思考が、
たとえばアニメのコマ送りのように見えてきます。
普段はそれらのコマの連続を、コマと気づかず見送っているから、アニメを「われ」と思っていますが、実際は、「コマ」の集合でした。
この「勘違い」によって自己イメージをつくってしまうのですが、それが実際は「コマ」の集合でしかなかったことを「無我」といいます。
心は見えている波紋だけでなく、
もっと広く、深いものです。
その心をブッダと、お経では呼んでいます。
その海を、弘法大師は、
「無我の大我」と呼んでいます。
(「無我の大我」につづく)