danapati’s blog

お坊さんのブログ

今日の護摩の話

長時間ありがとうございました。

どなたか通訳できる人おられますか?

あ、いない?

Sorry, japanese only.

(外国の人から「ありがとう」の声)

えー、

長い間生きてると、色々と辛いことがありますね。

お釈迦さまはこの世の苦しみを「四苦八苦(しくはっく)」と言ってます。

愛する人と別れなければならなかったり、

病気になって苦しい思いをしたり。

人生には思い通りに行かないことが多々あります。

それはもうみなさんよくお分かりだと思います。

(アイコンタクトするとおばあさん笑う)

私たち一人一人は弱い人間ですから、ときには人生の大きな苦難に挫けそうになります。

そんな時、高野山にお参りして、護摩に参加される。

すると、目の前に必死の形相をしたお不動さんが座っておられる。

お不動さんは、どんな困難にも立ち向かい、乗り越えて行く、

そんな心をあの怖いお顔に表しています。

そして、私たちは大きな炎の力を頂いて、

また日常に帰っていけます。

ここはそういう力を頂ける場所です。

高野山でも毎日護摩を焚くところは少ないです。

今日はそんな珍しい体験をなさって、有り難いことでした。

今、私が申しましたようなことをどうぞ覚えておいて頂いて、また来て下さいね。

それから、お家に無事帰るまでがお参りですからね。

本日はご参拝下さいまして、どうもありがとうございました。

どうかご無事にお家までお帰り下さい。

友人僧侶の言葉

日常のひとつひとつの行いや発言が、ご自身の魂を育てます。

良いことをすれば魂が喜ぶ。悪いことをすれば魂が悲しむ。

そして、今、何をやり何を言うかも、ご自身の魂のあり方が決めます。

人に良くすれば人を良くする魂となり、人の悪口を言えば悪口をいう魂を自分が育てていることになる。

日常のひとつひとつの生き方がご自身の魂のあり方を決め、これからの生き方を決めるのです。

そして、仏教は無我を説きます。

魂は絶対に確固たるものがあるのではなく、魂は絶えず変化するという教えです。

魂や愛と友情、家族との絆など、人間関係も絶えず変化していきます。

好きな本

僕は本の好きな子供だったんだけど、
本の終わりに近づくにつれて、本のページ一枚一枚の重さが増してくるんだよね。
最初は何気なくめくってるのにね。
もしかして人生って進めば進むほど、その価値(大切さ?)がわかるようになってるのかな?

今から大切にしたいものだねえ。

最近の瞑想、護摩について

最近の護摩や阿字観で、

仏に包まれる感覚が増えてきた。

的(まと)明確になってきたというか。

おっきな仏に包まれてる、それよりは小さな仏である自分というか。

それはおっきな海の中のひとつの波のような関係。