僕は感謝しろとは言いません。しろと言われてやったものは偽物になります。
ここに、簡単に瞑想に入る方法があります。
次の食事の時、お口に入れたものを味わってみてください。どんな味がするか集中して感じてみて下さい。
味わいが深くなるはずです
味わうとより唾が出てきて、胃腸が動き出し、心も動き出し、良い吸収が生まれ、また次の良い感受性を生み出し、良い循環が生まれます。
それがマインドフルであるということ、それが瞑想ということ。
次々と手に入れても、受け取ったものを粗末にしていたら豊かになりません。
受け取ったものを十二分に味わうから、私たちの人生は幸せになるんです。
たくさん手に入れても、大して味わわずに、その大半を捨てていたら、幸せにはなりません。
深く味わった人が、本物の感想を言えると思います。
そして、まだ深く味わってない人が、感謝を強要すると思います。
深く味わうことが先に必要で、そうすると感謝感動は後から自然に湧き出てくる。
ものごとはそういう順番です。
味覚だけじゃなく、見るもの、聞く音、香り、触れるもの、相手の心、それらすべてに対して、深く味わうことができます。
以前、リラックスが仏教の真髄といいました。
まずは物理的に時間的に余裕を作って、リラックスする。すると味わう準備ができるんですね。