danapati’s blog

お坊さんのブログ

人徳があると、色々なことがうまいこと行きます。

僕は「徳をつむ」とは、自分が気分良いことをすることだと思います。

自分が、と言っても自分だけでは「徳」にならないと思います。

徳積み、つまり、自分がうまくいくには、自分以外のことも、併せて思いやることではないでしょうか。

人は成長するにつれて、自分だけ気分よくてもダメなんだと気づくようになります。

自分も周囲も気分良く、を心がけているといつの間にか、天に徳が貯まります。

他の何より、天を味方につけるほど、心強いものはありませんよね。

そういう生き方を続けていると、自然と人に懐かれるようになるものです。

余裕がないとそんなことできない、そう思うかもしれません。

でも、こう考えるとどうでしょうか。

大金持ちの1000円と、貧乏人の1000円の価値、どちらがあるでしょう?

余裕がないときほど、積んだ徳は大きいということです。

それに、気分が良くなるために、なにも大げさである必要はありません。

大小にこだわらず、できることをして気分良くなることには、本人の幸せの観点から、大きな意義があります。

「私はこんなに徳を積んだ」と宣伝することもありません。

そんなことをすれば、返って徳がなくなります。

気分良くなること自体に満足を得ていると徳が貯まります。

人から認められることを目的に自分の徳を宣伝したら、認められるどころか、徳は消えてしまうでしょう。

あくまでも、自分が気分良く、周囲が気分良くが基本だと思います。