洗濯機に掃除機に車にエアコンにスマホ。
水道に電気にガス。
天国か王侯貴族かというような生活を私たちはしています。
そんなことはないと思われるでしょうか?
ではそれらがなかったらどうなるでしょうか?
洗濯板と桶を担いで川に洗濯に…
朝早くから薪と釜でご飯を炊く。
いかに文明の利器に助けられていることでしょう。
思えば歴史上、最近まで無かったものばかり。
では、これらを手に入れて私たちは満足し、幸せになったのでしょうか?
少なくともそうは感じてなさそうに見えます。
確かに毎日は楽になったように思えますが、天国にいるような気分か?と聞かれると、まったく違うと多くの人は答えるんじゃないでしょうか。
どうやら、人の欲望には際限が無いというのは本当みたいです。
僕には人は何かを手に入れることで幸せになるのではなく、
手に入れるまでの過程である「自由」こそが人にとって大切なことなんじゃないかな?と思えます。
手に入らないと不満がたまり、それも延々と続くと、心身のバランスを崩したりしますから、手に入れることはたしかに大切です。
でも、目標や物を手に入れてしまえば、それは「普通」としていつか色褪せてしまいます。
そして、また次が欲しくなるという繰り返し。
このように手に入らない不満は尽きません。
不満は尽きないことを知っていれば、すこし肩の力を抜いて、その過程を楽しめるのではないでしょうか。
手に入れるまでの過程は、どの道を行くのもあなたの自由です。
不満にフォーカスして自分の身の上の不幸を嘆くよりは、
与えられている自由を謳歌してみるのもよいかもしれません。