仏教の修行というのは、いろいろありますが、
私たちの幸福感にとって、効果絶大な修行方法があるので、紹介したいと思います。
さて、僧侶の修行のいちばん初めは「ごめんなさい」で始まり、最後は感謝、「ありがとう」で終わります。
難しい言葉で言えば、「ごめんなさい」は懺悔(さんげ)すると言います。
懺悔が修行とは、どういうことでしょうか?
今日は懺悔によってどんな良いことが起こるのかを、ちょっと説明してみましょう。
この世に罪を犯さずに生きられるものはいません。
ですから、こころの底のふたをあければ、
罪悪感を、誰でも少なからず持っています。
それは、生きる上で積み重ねてきてしまった人への過ち、自分への嘘、後悔です。
私たちは生きるため無意識に、精一杯虚勢を張り、日頃は感じないかもしれませんが、
ふとした時、夜寝る前、心身が弱った時など、
こころの底から、急にすうっと、つらい気持ちが浮かんできたりします。
説明が長くなりましたが、
そんなつらい気持ちは、無視していると知らず知らずのうちに私たちの心身の朗らかさを、少しずつむしばんでいるんです。
このような罪悪感を精算してくれるものが、
最初に言った「ごめんなさい」と懺悔(さんげ)することなんです。
どんな良いことがあるかは、説明を聞くより体験した方が早いので、
1日のやることがおわって、電気を消して寝る前など、こころ静かなときに、
自分の中の罪悪感をたずねてみましょう。
大丈夫です。懺悔すれば必ず「ありがとう」と幸福感につながって行きますから、怖がらなくても大丈夫。
あなたも気づいていない、こころの「しこり」を洗い去ってくれる修行です。
試しにこころの中でも、小さな声でもいいので、思い当たることがあったら、それを思い浮かべながら、
「ごめんなさい」「ごめんなさい」と、唱えてみましょう。
目は閉じても、開いていてもお任せします。
あなたが心地良いようにしてみてください。
それでは、つづきは次に書きますが、
自分がどんな気持ちに蓋をしていたか、気づくのではないでしょうか。
よかったら懺悔をしてみてどんな感じがしたかコメントを書き込んでみてくださいね。
〈つづく〉