danapati’s blog

お坊さんのブログ

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

十住心論を分かりやすく?

今回もメモだと思ってください。 弘法大師の教えをどこまでも噛み砕こうと試行錯誤してるとっかかりの一過程です。 表現の工夫におけるヒントとなりますので、 ご質問頂ければ有難いです。 大乗仏教のすべて(心の成長過程) 目次210re:1re:23 はじめに 2 主…

あの世とこの世?

今回はちょっと難しいけど僕自身のメモとして。 弘法大師の著作に『声字実相義』があります。 「言葉(声)や文字は真実そのものである」 このようなことが書いてあります。 説明します。 まず、真実に2面あります。 向こう側とこっち側の2面です。 心、は…

馬と鞭、飴と鞭

今日はジャッジの弊害について、思うところを書いてみます。 まずジャッジとは何かを書きます。 「自分は〜なんだ、ダメだな」 「自分は〜なんだ、最高だな」 これがジャッジです。 これらのジャッジは、言わばあなたを「走らせる」飴と鞭となっています。 …

今という時間とは

諸行無常は無情じゃない。同じ瞬間は二度と来ないってこと。 この宇宙中を探しても、二度と同じ瞬間はない。 そんな瞬間を私達は生きています。 それから、 無情は情けが無いこと。 感情が入り込む余地がないくらい厳しいこと。 きっと無常の厳しさの点で、…

win-winと利益(りやく)

仏教では昔から「自利利他」を言う。 自利利他とは、自らの利益と他者の利益が一致することだ。 TKCという会計人グループの記事を読ませて頂いた。 その中で、 「自利とは利他をいう、そしてその『利』とは『りやく』、すなわち仏の教えに従って得られる本当…

平常心

心拍数を上げすぎず、物事に対処していきたい。 現場からは以上です。

心が通じた時

お金、ご飯、家、 いろんな安心、幸せがありますが、 心が通じるほどの幸せ、安心はないんじゃないかなと思うのは、ものやご飯がたっぷりある今の時代だから感じることなんでしょうね。 いえ、大昔から人間に文化があるということは、貧しく、食べ物がない時…

気持ちがあることが一番大事

目覚めた人の言行録が「お経」 教団のルールが「戒律」 お坊さんたちのお経の解釈が「論」 この三つを三蔵といいます。 この三蔵に通じていて、インド語から中国語に翻訳まで出来るお坊さんを三蔵法師といいます。 西遊記で有名な三蔵法師はそのうちの一人な…

無我とアニメ 後編の補

自己イメージがアニメのコマの集まりだと見破ってからも、 習慣を変えるには時間がかかり、 自己イメージを守るために、牙をむいたり、落ち込んだりと、今もその道の途上です。 でも、 見破るのが始まりで、 「あ、また自己イメージで牙むいてるな」などと、…

無我とアニメ 後編(無我の大我)

前回のつづきですが、 前回は、弘法大師は心全体を「無我の大我」と呼んだというところまで話しました。 無我の大我とは、大日如来のことです。 大日如来とは、 「すべてを照らすもの」という意味です。 もとは「マハーヴァイローチャナ」というインド語です…

無我とアニメ 前編

注意深く、自分の心を見つめていくと、 「心の波」と言える、感情や思考が、 たとえばアニメのコマ送りのように見えてきます。 普段はそれらのコマの連続を、コマと気づかず見送っているから、アニメを「われ」と思っていますが、実際は、「コマ」の集合でし…

ホッとするとワクワク理論

ポリヴェーガル理論というのがあるそうです 自律神経は、ストレスがかかると、戦う、逃げる、硬直するという反応をするんですが、 ホッとすると、ワクワクして遊びたくなるんだそうです。 もし、楽しいことがないって人がいたら、 自分が緊張して戦闘態勢な…

映画 スクリーン 観客 監督

映画のスクリーンを見ていて、 ビクビクしたり、しょんぼりしたり、 感情移入して、映画に入り込んでしまった記憶って誰でもあるのではないでしょうか? 仏教では、自分の見ているもの、体験していることを、映画のように考えます。 そして、観客から、監督…

病気にならないためには大らかなことが鍵

ヨガの先生で高名な方が、ガンで亡くなられたそうです。 ガンになりやすい性格の3Gは、 我慢、頑張る、頑固だそうです。 ヨガの先生の最後を看取った看護師さんから聞いた話ですが、先生は身体に良い食べ物を選び、生活習慣にも気をつけていたそうです。 し…

金山穆韶(ぼくしょう)師「弘法大師の信仰観」

今、金山穆韶(ぼくしょう)というお坊さんの「弘法大師の信仰観」という本を読んでいます。 要を得ているので、少し要約して書き出しますね。 真言宗の修行は本尊さんの「身と口と心」が自分の「身と口と心」と「一つ」であることを体得することである。 そ…

成長は自己をありのままに見つめることから

相手や他人を変えようとしてると、自分が成長しません。 効率重視、低コスト、最短距離で自分の望むゴールに達したいので、相手を変えようとするのですが、 相手を一方的に変えようとしても相手は変わらないし、その間、自分が変わらないのであれば、自分の…

自己肯定感の上げ方

自分の悪いところがあるから直そう、隠そう。伸ばそう。 ☝️これよりも、、、 自分のダメなところを正そうとするより、相手が喜ぶことをすることが、なりたかった良い自分にひっくり返るポイントだと思います。 ネックになっていたのは自分にばっかりこだわっ…

みんな役割があるマンダラ

マンダラってね、いろんな役割の仏や菩薩がいるんです。 たとえば、 金剛語菩薩はおしゃべりなのかもしれない。 金剛笑菩薩は笑上戸かもしれない。 金剛王菩薩は貫禄があるかもしれない。 金剛牙菩薩は怖そうだ。 金剛法菩薩は実は優しそうな観音さんのこと…

仏教の救い

瞑想できる今ここの楽が救い。 未来の楽を目指して、 今ここの楽を無視するマインドだと、 たどり着いた先で、またその先を見つめて延々とくり返す。 未来の楽の「ために」瞑想するのをやめて、 今ここの瞑想を楽しんで。それこそが救いだから。

心にも身体にもお通じ

身体と同じように、心にもお通じが要ります。 必要な心の栄養だけ受け取って、要らないものは吐き出して、誰かに聞いてもらう必要が人間にはあるようです。

妄語と真言

妄語(もうご)は長夜(ぢょうや)に苦を受け、真言(しんごん)は苦を抜き楽を与う 弘法大師『声字実相義』(しょうじじっそうぎ) 妄語は普通は嘘という意味で使われますが、真言宗ではもう一つ、真実を知らない言葉という意味でも使います。 真言とは、そ…

楽になる。

僕は自分が「楽」になるために仏教を始めました。楽をするためではなくて、安楽になるためです。 安楽っていうのは、 安心で、楽しくて、楽だという感じです。 そして、それは成功しました。 今はこれを拡げられたらいいなと思って活動しています。