danapati’s blog

お坊さんのブログ

2023-01-01から1年間の記事一覧

話を聴いていて怒る人、喜ぶ人の違い

僕は人の話をわりかし「うんうん」って聞く方だと思うんです。 それでみんなに話聞いてって言われることも多い方だと思うんですが、 中には最終的に怒ってくる人がいます。 そういう人の「話聞いて」は、 よくよく観察していると、 「話聞いて」じゃなくて、…

山の瞑想

山に身一つでいると、動物や虫の気配にものすごく敏感になる。 すると、日常の悩みがふっとぶんです。 ガラッと土台が変わるってことがあるんです。 大病をすることや、大きな別れを経験することなど。 目を閉じて山にいる、大自然の中にいるってイメージを…

修行の三段階

仏教で言ってる人生修行の段階を書いてみました。 第一レベル (人間レベル)「自分」はすごくない。自分の無知を知る段階。 第二レベル (仏への道)エゴから離れる。すごいもすごくないも無い。 第三レベル (仏レベル)実はみんなすごいのだと知る。

いい我がまま、悪いワガママ

我がまま(自分のまま)に生きるといつまでも若くいられます。 ワガママに生きると人に自分を押し付け、人の我がままを破壊します。 お互いの「我がまま」を守りましょう。

自分の本心 今日の護摩の話

えー、 こちらの前にある大きいお不動さん。 鬼のように怖い顔ですね。 でも、鬼と違うのは、ツノがないんですね。 (うんうん) さて、 私たち人間というのは、 日常生活のなかで、他の人にどう思われるかを 非常に気にして生きていると思います。 そして、…

指揮者がみんなに合わせる

大阿闍梨(老僧)が嘆いていました。 本来は中心で拝んでいる導師に大勢の僧侶が合わしていたのに、 今は儀式がこれが正しいのだと、硬直化してしまって、導師がみんなに合わして、慌てて拝むことになってしまっている、と。 昔は今日の導師さんはこのように…

金の卵を産む鶏の腹を割いてはいけない

相手のタイミングってことがあります。 以下、これだけの言葉をChatGPTに入力してみて返ってきた文章です。 タイトル:「鶏のタイミングがある:金の卵を産む鶏の腹を割ってはいけない」 ブログ記事内容:皆さんは、「金の卵を産む鶏の腹を割ってはいけない」と…

喪失からの学び

人は得てして失ってから学ぶものといいます。 親、健康、大切なひと。 失敗から学ぶ、そういう時、人は深く学ぶので、それ自体はおおいに結構なことですが、 失ってしまうと、それがまだあったときに戻りたいものだなと思うときがありますよね。 きっとタイ…

言霊

力みを緩め、言霊で潜在意識を震わせて書き換えていく。 そういうことなのかもしれませんね。 宗教って。

あなたの適温

あるひとは42度のお風呂をぬるいといいます。 あるひとは熱いといいます。 僕はこれがちょうどいいんだといいます。 先ほどの2人は親切で温度を変えようとしてくるかもしれません。 僕が本当に嘘偽りなくちょうどいいなら、 それはほんとにちょうどいいんで…

みんな海の心で生きよう

今日はちょっと長いですが、最後にもう一度まとめますので辛抱して読んでみてもらえたら幸いです。 このブログで何度か、 古くから伝わる、お経に基づいて、 「心とは海である」ことを言ってきました。 ここで言う「海」とは心全体を、仮に例えたものです。 …

みんな違ってみんないいけど棲み分け

みんなで完璧。 みんな違ってみんないい。 それが曼荼羅。 でもね、「いい」というのはなんでもいいって事じゃない。 みんな、それぞれの持ち場、持ち味を守るといいってこと。 例えが悪いけど、 僕はゴキブリと共同生活したい人はいないと思う。 棲み分けし…

押し付けと甘やかしの間に…

人に体験させることのメリット、有り難さって確かにありますね。 僕は護摩を施主さんに頼まれて毎日やってきましたが、最初は護摩は苦手で頼まれてもやるのを断ってたんです。 でも今それができるようになってくると、 とても有り難く、自分を助けてくれてる…

真言宗の煩悩の見方

寒いですね。 真言宗の煩悩の見方があります。 真言宗は他の仏教とちょっと違います。 それは、 「それを煩悩と見ることがすでに煩悩」 ここがダメ、あそこがダメと見る、 その見方がすでに煩悩に毒された我々の見方だということなんです。 じゃあ仏さんはど…

比べられるものと比べる必要のないもの

数えられないもの、比べられないところに心の幸せはありそうです。 幸せって頭が考えるんじゃなく、心が感じるんですよ。 人と比べてより幸せである場合。 いい車、いい恋人、配偶者、社会的ランク。 「みんなに置いていかれそう」 「みんなより自分の方が上…

愛とは何か

相手そのものを見ようとすること、 自分の言葉や思考ではなく。 それは、相手の言葉や思考を見ることでもない。 相手の気持ちを汲み取り、共感する。 心がつながる。 それが愛なのではないでしょうか。

増えるもの、減るもの

お金や物は数えられて、 その数にはかぎりがありますね。 そのほかにも、 数えられるものには限りがあるので、 手に入る人と、 手に入れられない人と、 幸せと不幸が分かれてしまいますから、 取り合いで、競争にもなりますね。 これこそが現実と思われる人…

自分が変わる?相手を変える?

自分が変われたら次のステージに進めるんだけど、 自分が意地でも変わらずに、 相手を変えようとしていると、 いつまでもそこを繰り返すんだよね。 どうもこの世はそうなっている。 どっちが正しいかじゃないんだよね。 自分が成長するかどうかがこの世では…

八正道(はっしょうどう)

八正道の「正」は、世間で言われる「正しいこと」ではありません。 説明してみましょう。 みんな「自分」って思ってるものが、 自分の記憶を繋ぎ合わせたもので、 その記憶の塊を自分と思って(勘違いして) 怒り、貪り、守り。 その「記憶の塊」から一歩引…

物知りと修行の違い

「たとえためになることを数多く語るにしても、それを実行しないならば、その人は怠っているのである。牛飼いが他人の牛を数えているように。かれは修行者の部類には入らない。」 『ブッダの真理のことば・感興のことば』 このお経も味わい深いですね。 お釈…

懺悔(ざんげ)の行

懺悔(ざんげ) 罪を告白し「ごめんなさい」と仏さまにあやまり、身心を清める修行。あらゆる修行の根本。 慚愧(ざんき) 仏教語で、慚と愧。慚は自らの心に罪を恥じること、愧は他人に対して罪を告白して恥じること。 僕は悪夢をみたときに、懺悔します。 …

片棒、化けて出る

仏教で六道輪廻といいます。地獄・餓鬼・畜生・人・天・修羅。存在は、この六つの世界をくるくる回っているという意味です。その中で、仏は、犬には犬の姿で、猫には猫の姿で、修羅、人、天、餓鬼にはそれぞれに一番伝わりやすい姿で現れ、すでに今も説法し…

きのこたけのこ論争に終止符

江戸時代のお百姓さんからすると、 僕たちが毎日消費してるものを、 天国のものだと思うでしょうね。 きのこの山もたけのこの里も、 天国のお菓子だと思うに違いない。

決めつけ

決めつける人は、簡単に(自分勝手に)物事を処理したいんです。 深く知るのがめんどくさいんでしょうけど、 決めつけは、 「ほんとのあなたになんて興味ない」 っていうメッセージになってしまって、 そういう決めつけは嫌われます。 よくよく聞き取る人は…

よい流れとは。

人は必ず、体のお通じはしなければならない。 そして、心もそうなんです。 その時に人が喜ぶ形で吐き出せるようにするのがいいやり方です。 そのためには、自分の中を整えていく必要がある。 それがだんだんできるようになり、この流れに入ると、人生幸せで…

完璧ってなに?

真言宗の教えでは、 みんな完璧ってことになってます。 正確に言うと、完璧なものを内に秘めてるという意味で言ってるんですが、 僕自身を振り返ると、 欲しいものごとがいっぱいあった若い時は、そのまんまの自分は全然ダメで、 いつも何か価値あるものを欲…

感謝?

僕は、感謝しろというの、違和感あります。 僕の場合、「感謝はしろと言われてするものじゃない」という話ではなくて、 ただ喜んでいればいいんじゃないかなと思うんです。 喜んでご機嫌でいることって、 あくまでも僕の感覚ですが、 神様が喜んでくれてる気…

人は一部を見て全部と思いやすく、 自分の感じ方が、全ての人にとってもそうだと思いやすい。

「群盲、象を撫でる」で検索してみてください。 人は一部を知って全てを知ったと勘違いしやすい生き物です。 我々は可視光線でだけ、世界をみています。 しかも、物に色があるんじゃありません。 太陽光の中に色があり、 物は反射吸収していて、それを色と認…

世界宗教の開祖は失敗のスケールもでかい?

今日はお釈迦さまの失敗について。 お釈迦さんは、この身は不浄に満ちていて、厭い離れるべきものだと弟子たちに言いました。 そして、弟子たちに亡くなった人の身体が腐っていく様を想像してみるように言いました。さて、弟子たちは一生懸命、言いつけを守…

今日の護摩の話

えー、長時間ありがとうございました。 私たちはこうやって、火を焚いて拝んでいるわけですが、 何をやっているのか、よく分からない人も多いと思います。 (うんうん) もちろんこうやって仏さんと向かい合わせに座って、仏さんを拝んでいるんですが、 仏さ…